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第1984回例会

2018/05/15

◎開会点鐘  会長  山本 勇                                           
◎ロ−タリ−ソング 「 我等の生業 」                                                                
◎ゲスト及びビジタ−の紹介と会長報告
原子力発電環境整備機構(NUMO)地域交流第2グループ 幸正 勇人 様
小松ロータリークラブ 西 正次様 職業分類:土木建築工事
◎幹事報告
 次期会長幹事懇談会…5/18(金)18:30 於「ホテルアローレ」
◎各委員会報告
 次年度合同クラブ活性化委員会開催のご案内…5/16(水)19時 於「アーロン」
◎本日の卓話  
原子力発電環境整備機構(NUMO)
地域交流第2グループ 幸正 勇人 様
演題:「高レベル放射性廃棄物の地層処分〜事業の概要と科学的特性マップについて〜」
◎出席報告
◎ニコニコBOX報告(親睦)・ラオス支援BOX(国際奉仕)         
◎閉会点鐘 会長  山本 勇
本日の卓話はNUMOの幸正勇人様にお越しいただき演題「高レベル放射性廃棄物の地層処分〜事業の概要と科学的特性マップについて」と題しまして卓話をいただきました。
高レベル放射性廃棄物とは原子力発電所で使用した使用済み燃料をリサイクルする際に残る放射性廃液のことを指します。高レベル放射性廃棄物を処分する方法はいくつかあるが、深い地層が持つ以下の性質を利用した「地層処分」が良い方法であるというのが国際的に共通した考え方になっている。
@酸素が少なく、ものが変化しにくい。
Aものの動きが非常に遅い。
B生活環境や、自然環境から隔離されている物質を閉じ込める。

これに「人口バリア(ガラス固化、オーバーバック、緩衝材)」と「天然バリア(岩盤)」を組み合わせた多重バリアシステムで放射性物質を長期にわたり閉じ込めます。
・ガラス固化…放射性廃液をガラスと融かし合わせて固化体にし、網目構造の中に取り込み、溶け出しにくくする
・オーバーバック…鋼鉄製の容器でガラス固化体を完全密封し、地下水との接触を防止
・緩衝材…粘土で物質の移動を遅らせ、しっかりと地中に閉じ込める
・岩盤…放射性物質を吸着し、移動を遅らせる性質を持つ。
 
処分場建設において回避すべき要件は火山活動・断層活動・隆起・侵食等の天然現象で、学術的な知見を踏まえて慎重な調査を行うことで回避できると考えている。
 
諸外国の状況
・フィンランドでは2016年12月に処分場建設を開始
・スウェーデンでは2011年に建設許可申請。現在安全審査中。
  
日本に現存する原子力発電所にはガラス固化体換算で25000本相当があり、原子力発電環境整備機構(以下、NUMO)では40000本以上を処分できる施設を計画中です。
NUMOでは一人でも多くの皆様に処分事業に関心を持っていただけるよう、情報発信活動と並行して各地域における対話活動に様々な方法で取り組んでおられるそうです。幸正様、貴重な卓話ありがとうございました。
 
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